耕平さんかわら版   第72号(平成20年6月)


皆さん、こんにちは。梅雨に入りました。くれぐれもご自愛ください。

さて、日本は自民党と民主党による二大政党的な状況になりつつありますが、米国は共和党と民主党、英国は保守党と労働党という二大政党がずいぶん前から定着しています。

とくに米国では、四年に一度の大統領選挙とその間に行われる中間選挙において、共和党と民主党に対する国民の皆さんの審判が下されます。中間選挙は、日本の国政選挙、統一地方選挙、首長選挙を一度に行うようなイメージです。

さて、今年は大統領選挙。いよいよ候補が確定しました。共和党はマケイン氏、民主党はオバマ氏。両氏による三回の公開討論会、そして両氏に指名される副大統領候補による公開討論会も行われ、十一月四日が投票日です。楽しみですね。

十一月四日の結果によって大統領を選ぶ「選挙人五百三十八人」が選出され、その「選挙人」が十二月十五日に大統領を選出します。「選挙人」は各州ごとに選ばれますが、十一月四日の選挙でマケイン氏が勝った州の「選挙人」は十二月十五日にマケイン氏に投票します。逆のケースではオバマ氏に投票。つまり、十一月四日には結果が決まりますが、選出手続を終えて結果が「確定」するのは十二月十五日です。なお、票数の割合に応じてマケイン氏とオバマ氏に「選挙人」を配分する州と、勝った方が総取りする州があり、決め方は州によってまちまちです。さすが、地方主権、連邦制の国ですね。

日本は議院内閣制ですから、国民の皆さんは総理大臣を直接選べません。残念ですね。しかし、国会議員が言わば米国における「選挙人」と同じ立場。自民党と民主党による二大政党的な状況では、国民の皆さんは事実上、国政選挙によって総理大臣を選んでいるのと同じことになります。

そういう意味では、次の総選挙は本当に重要な選挙になります。医療、介護、年金などの社会保障制度の見直し、税金や保険料のムダ遣いへの対応など、重要な国政課題について自民党と民主党を中心とした各政党に対して審判を下して頂くと同時に、総理大臣を選ぶ選挙になりそうです。一回で決着がつかず、立て続けに二回行われる可能性もあります。

四年前の大統領選挙は、共和党ブッシュ氏、民主党ケリー氏の争いでした。その年の夏、日本では参議院選挙で民主党(五十議席)が自民党(四十九議席)に勝利。その直後に訪米してホワイトハウスを訪問した際、ハドレー大統領補佐官から次のように言われました。

「大塚さん、米国は大統領選挙で政権交代が起きるかもしれません。日本でも政権交代の可能性が現実味を増していると思います。政権交代のある政治体制になった場合には、二大政党同士でよく話し合い、政策を決定するルールを確立することが重要です」

次の総選挙で国民の皆さんに審判を仰ぎつつ、結果によってはハドレーさんのアドバイスを踏まえて適切に対応しなくてはならないと思っています。米国ではマケイン氏とオバマ氏、日本では福田さんと小沢さん、今年から来年にかけて、日米関係は新しい時代に入りそうですね。


kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban