耕平さんかわら版   第80号(平成21年2月)

 皆さん、こんにちは。立春も過ぎて春が待ち遠しい季節になりました。

 さて、先月は定額給付金を巡る麻生さんの発言の二転三転をお伝えしましたが、今度は郵政民営化を巡って二転三転。

 先月も同じことを申しあげましたが、総理大臣は国のリーダー。リーダーの方針がブレると国の運営も右往左往します。

 「俺はもともと郵政民営化に賛成ではなかった」。ビックリ発言の真意を問われた麻生さん。今度は「その頃は総務大臣だったけど郵政担当からはずされていたからね。あんまり詳しくなかったわけ。いろいろ勉強して最終的には民営化がいいと思うようになった」と説明。

 ところが、昨年の総裁選挙の折、外国特派員協会主催の討論会で郵政民営化に関する意見を求められた麻生さん。「俺は郵政担当だったんだよ、つまり総務大臣。詳しかったわけよ」と発言していたことが判明。

 ちょっとブレが「多すぎ」「大きすぎ」。正反対の発言や事実と異なる言い訳を何度も聞かされると「オイオイ、大丈夫?」と心配したくなります。

 「百年に一度の危機」で景気は極めて厳しい状況。すさんだ事件が頻発、世相も乱れ、世直しが急務。こんな時こそドーンと構えてブレないリーダーが必要です。

 ブレないリーダーと聞くと戦国武将が頭に浮かびます。何と言っても「風林火山」で有名な武田信玄。「動かざること山の如し」ですが、いざ動くときは「疾(はや)きこと風の如し」です。ブレてはいけないことにはドーンと構え、行動を起こす時には驚くほど速く・・・、何やら今の日本を立て直すための心構えを教えてくれているようです。

 武田信玄の言葉でもうひとつ有名なのは「人は楯、人は石垣、人は城」、つまり人が大切であり、人こそ全てという含意。そういう考え方だったからこそ、信玄を慕う強固な家臣団が形成されました。

 武田家のライバル上杉家の名将直江兼続を主人公とする大河ドラマ「天地人」。「天の時は地の利にしかず、地の利は人の和にしかず」という孟子の格言に由来します。環境(天の時)は戦略(地の利)に優らず、戦略(地の利)は士気(人の和)に優らず。つまり、これも人が大切という含意です。

 日本の立て直しのためには人が大切。ブレないリーダーのもとに人が集い、日本を立て直します。そして、ブレないリーダーが登場するかどうかは、政治に対する国民の皆さんの厳しいチェックの目と選挙での選択にかかっています。

 麻生さんのブレまくりにブチ切れたのか、久々に小泉さんが登場。「定額給付金は三分の二条項を使って衆議院で再可決するようなものではない」と一刀両断。その矢先に側近の中川さんが「酩酊(めいてい)記者会見」で辞任。麻生政権もブチ切れそうです。


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