耕平さんかわら版   第94号(平成22年4月)

 皆さん、こんにちは。桜も終わり、いよいよ新緑の季節。一年で一番過ごしやすい時期ですね。それでも、朝晩は急に冷え込む日もあります。くれぐれもご自愛ください。

 四月八日、米国とロシアが新しい核軍縮条約に調印しました。新条約では、核弾頭を六千発から千五百発に、ミサイルや爆撃機も千六百機から八百機に大幅削減。

 オバマ大統領は「核兵器という過去の遺産を置き去りにする新たな一歩」と意気軒昂です。

 米ロ両国は、世界に核軍縮をアピールし、テロリストや北朝鮮、イラン等への核拡散阻止のために率先垂範を示すということのようです。

 もっとも、両核大国が核軍縮、核拡散阻止を世界に主張するのは自己矛盾。釈然としない印象も受けます。実際には、両国とも財政赤字が大きく、軍事費削減のために核軍縮が必要だったという事情もあるようです。

 兵器の老朽化が著しく、核の維持のための財政負担に耐えられないロシアにとって大幅削減は渡りに船。

 一方の米国。長年の財政赤字に加え、リーマンショック以降の財政出動や先月成立した医療改革法の施行に伴う今後の財政支出。核軍縮による軍事費軽減は米国にとってもウェルカムでした。

 舞台裏はそれぞれの事情があったようですが、それでも、唯一の被爆国日本としては、どんな事情であれ核軍縮が進むことは歓迎すべきことです。

 四月十三日には、オバマ大統領が開催を呼びかけた世界四十七カ国による「核安全サミット」がワシントンで開かれました。サミットに間に合うように、新しい核軍縮条約を締結したようです。

 チェンジを掲げて登場したオバマ大統領も就任からまもなく一年半。軍事力に頼る世界の構造をチェンジさせるために、引き続き頑張ってもらいたいですね。微力ながら、僕もそういう分野でも努力したいと思います。


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