耕平さんかわら版   第98号(平成22年8月)

 皆さん、こんにちは。猛暑の夏もようやく峠を越えました。これからは急に朝晩が冷え込むようになります。くれぐれもご自愛ください。

 夏の終わりとともに、民主党の代表選挙も終わりました。結果はご承知のとおり。

 首相が誰であれ、日本を良くすること、国際社会の中で日本をうまく舵取りしていくことが仕事です。

 鳩山さん、菅さん、小沢さんは、日本で初めて選挙による本格的な政権交代をもたらした立役者。引き続き、それぞれの立場で頑張って頂きたいと思います。

 ところで、四月から六月のGDP(国内総生産)が初めて中国に逆転されました。

 これを受け、英国の新聞タイムズは「飛躍する竜、沈む太陽」と題した社説を掲載し、「日本は公共事業に金を注ぎ込んで国土をコンクリートで覆い、経済運営に失敗し、膨大な借金をつくった」と指摘。

 また、米国の新聞ウォールストリート・ジャーナルも「ジャパン・アズ・ナンバー・スリー」と題する社説を掲載し、「日本経済の二〇年にわたる停滞は、日本国民と同様、世界にとっても悲劇だ」と憂いています。

 一方、中国の新聞は予想外に冷静です。「中国が日本を追い越した」と報じる一方、同時に「一人当たりの規模では日本の十分の一にすぎず、有頂天になるべきではない」という論調で国民の慢心を戒めています。

 この冷静さは、むしろ中国のさらなる成長と発展を予感させる迫力があります。日本には、この「覚醒した隣国の巨人」と対峙していく覚悟と戦略が問われます。

 バブル崩壊を予見した名著「日はまた沈む」の著者ビル・エモット氏は、二〇〇六年に「日はまた昇る」を出版。今度は二〇二〇年の日本復活を予想しています。

 ゆっくり着実に歩む亀(日本)が足の速い兎(中国)を再度追い抜くことを想定。そのためには、日本の社会に合った経済の仕組みをつくり、アジア諸国と仲良くしていくことが前提であるとしています。

 エモット氏の予想はやや楽観的に過ぎますが、中国を含むアジアとの共存なしに日本の繁栄がないことはたしかです。

 菅さんには、エモット氏の予想が的中するように、経済を上手に運営し、外交でも的確に対応することを期待したいと思います。

 菅さん、よろしくお願いします。


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