耕平さんかわら版   第102号(平成22年12)

 皆さん、こんにちは。今年もいよいよあとわずか。アッという間に年の瀬になりました。表面の「弘法さんかわら版」、裏面の「耕平さんかわら版」とも、ご愛読ありがとうございました。

 明後日二十三日(木)の祝日には、毎年恒例となりました「弘法さんを語る会」。午後一時スタートで、場所は日泰寺西側の専修院さん。会場の都合上、定員は五十名程度となります。皆様のご参加をお待ちしております。

 弘法大師は多くの名言や教えを遺してくださいました。僕が一番好きな名言は「物の興廃は必ず人による、人の昇沈は定めて道にあり」。

 「物ごとが栄えるのも廃れるのも、それを行う人次第。その人がそれを成し遂げられるかどうかは、その人の心がけ次第」という含意です。

 国の興廃も人次第、その人の成否は心がけ次第。政治、経済、行政など、様々な分野のリーダーが、等しく肝に銘じなければならない名言です。

 心がけが重要です。仏教はそもそも、人の生きる道、人生への向き合い方などを諭す哲学。そして、仏教の真髄は、「感謝」と「謙虚」の気持ちです。各界のリーダーにも、常に「感謝」と「謙虚」の心がけが必要です。

 中国の古典も様々な示唆を与えてくれます。荀子(じゅんし)という学者の言葉に「治乱(ちらん)は天にあらず」というものがあります。曰く「国が治まるも、乱れるも、天が決めるものではない。全ては人間自身がもたらすものだ」。

 「俺が俺がの『が(我)』を捨てて、おかげさまでの『げ』で生きろ」。この姿勢がなければ、国の政策も財政も運営できません。

 高速道路、港湾、空港、ダム、公共施設、社会保障、教育…あらゆるものを欲張り過ぎることを止めない限り、政策も財政も、その運営は困難を極めます。国のリーダーには、政策の優先順位づけと国民の皆さんを説得することが求められます。

 先達の教えを大切にしつつ、来年もしっかり仕事をしたいと思います。それでは皆さん、良い年をお迎えください。来年もよろしくお願いします。


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