耕平さんかわら版   第107号(平成23年5)

 皆さん、こんにちは。すっかり初夏の雰囲気ですね。すごしやすい季節ですが、もうすぐ梅雨入り。くれぐれもご自愛ください。

 東日本大震災が発生してからふた月半。地震・津波・原子力発電所事故の被害に遭われた皆さんの支援に引き続き全力を尽くしていますが、そのほかの問題にも取り組まなくてはなりません。

 先月末から今月初めにかけて発生した食中毒事件。これも厚生労働副大臣としての僕の担当です。

 焼肉チェーン店で生肉のユッケを食べた人に大勢の食中毒が発生。原因は腸管出血性大腸菌の「O一一一(オーイチイチイチ)」。亡くなった方もいます。

 平成八年にカイワレ大根に付着したO一五七(オーイチゴーナナ)による食中毒事件が発生。それを契機に新たな規制やルールが定められ、食肉の取り扱い方法もその一環として決められました。しかし、それが必ずしも守られていないことが判明。

 具体的には、大腸菌などの付着を取り除くトリミング作業を十分に行っていなかったり、生肉として消費者に販売する場合は「生食用」と表示して取引するルールを守っていない業者があることが明らかになりました。

 今後は、食肉とくに「生食用」の生肉の衛生基準をより厳格にするとともに、処理方法、保存方法のルールを守らない場合には罰則を課さざるを得ません。

 腸管出血性大腸菌は、健康な牛の内臓の中に普通に存在している菌です。したがって、食肉には菌が付着している可能性は常にあるため、衛生基準、保存方法、処理方法等を定めています。

 業者の皆さんにはルールを守って頂くことをお願いする一方、消費者の皆さんには「生肉は必ずしも安全ではなく、生肉を食べることは推奨されていない」ということを改めてご認識ください。

 蒸し暑い季節になると、ますます衛生面に注意が必要です。食生活には十分にお気遣いください。


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