耕平さんかわら版   124号(平成24年10月

 皆さん、こんにちは。早いもので今年もあと二か月足らず。肌寒い日が増えてきました。くれぐれもご自愛ください。

 九月にまとまった来年度予算の概算要求の査定・本編成の作業が本格化してきました。予算編成担当の政調会長代理として、ねじり鉢巻きで仕事をしています。

 来年度予算の目玉は、何と言ってもエネルギー。原発事故を経験した日本にとって、新しいエネルギー技術の開発・実用化は喫緊(きっきん)の課題です。

 原発代替エネルギーを考える際には化石燃料エネルギーに目を向ける必要があります。例えば、オイルシェールガスを利用した高効率火力発電には期待が集まっています。

 もうひとつは再生可能エネルギー。大別すると八種類に分かれます。第一は太陽光。パネルを千枚単位で並べる大規模太陽光発電所(メガソーラー)が次々と計画されています。第二は風力。昨年末現在で全国に一八三二基が稼働中。第三は水力。豊富な水資源を有する日本では期待の高いエネルギー源です。

 しかし、太陽光・風力は天候の影響を受け、稼働率が不安定。水力も降雨量を介して貯水量や流量が影響を受けます。そこで、安定電源として有望視されているのが第四の地熱と第五の海洋エネルギー。海洋国家、火山国家日本としては、この二つの有効活用が必要です。

 第六は木廃材などの有機物を燃料にするバイオマス。温室効果ガスを排出する化石燃料を使用しないため、従来は温暖化対策として注目を集めていました。震災後は、被災地の木材がれき処理と電力不足解消を両立させる技術として期待が高まっています。

 第七は振動発電や熱電発電などのその他分野。第八は燃料電池(エネファーム)。燃料(水素など)と酸化剤(酸素など)の化学反応によって電気エネルギーを生み出します。

 これらの開発・実用化に積極的に予算措置を行い、再生可能エネルギーの割合を高めていきます。

 同時に、福島第一原発の事故処理、廃炉等に関連する技術開発、人材養成にも注力しなくてはなりません。今も対応に当たってくれている多くの関係者に感謝しつつ、みんなで応援していかなくてはなりません。頑張ります。

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