耕平さんかわら版   126号(平成24年12月

  皆さん、こんにちは。今年もいよいよあとわずか。かわら版も来年から足かけ十二年目に入ります。引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。

 総選挙も終わり、有権者の皆さんの審判によって、新しい体制になりました。どのような体制になろうとも、日本が抱える課題は変わりません。また、課題の解決策も、論理的、合理的に考えれば、大きな方向感は共有せざるを得ないでしょう。

 例えば、財政赤字。つまり、国や地方の借金については、改善の努力をしなくてはなりません。そういう大きな方向感には、多くの方が賛成してくださるものと思います。

 問題はその中身。「ムダなもの、不要不急の事業に予算を使うことは止めよう」というところまでは賛成していただけると思いますが、「何がムダか」「何が不要不急か」という判断は難しい問題です。

 道路や橋やダム、ハコモノの施設。これらを過去において作り過ぎた面があることは否めません。今後は各地域や関係者が、いかに理性的、自制的な判断をできるかにかかっています。

 選挙期間中に応援で岡山や香川に行き、瀬戸大橋を何度も通りました。瀬戸大橋は「児島(岡山)・坂出(香川)ルート」に作られた橋です。

 一方、神戸から淡路島を経由して四国に至るのが「神戸(兵庫)・鳴門(徳島)ルート」。本州と四国の間の架橋は、さらにもう一本あります。瀬戸内しまなみ海道とも呼ばれる「尾道(広島)・今治(愛媛)ルート」。

 いずれも、建設前は地元の皆さんにとっては「必要なもの」。しかし、「三本の橋」は過大投資であった面があることは否めません。今後の維持管理費や将来の更新投資のコストも気になります。

 もっとも、本四架橋の地元の皆さんからは「それは愛知県の人だから言えること。愛知県には新幹線も高速道路もいっぱいあるじゃないか」と指摘されます。悩ましいですね。

 しかし、そう言って今までどおりの対応をしていては、選挙権のない子どもたちやこれから生まれてくる将来世代に重すぎる負担を課すことになります。これは避けなければならないことです。

 悩みは尽きませんが、少しでも良い方向になるように、来年も愚直に努力を続けます。それでは、どうぞ良い年をお迎えください。

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