耕平さんかわら版   第71号(平成20年5月)


皆さん、こんにちは。今年のゴールデンウィークはいかがでしたか。さて、国会の焦点も道路問題から後期高齢者医療制度に移ってきました。 福田さんももうすぐ対象年齢ですから、当事者としてよくお考え頂きたいと思います。

ところで、福田さんにはもうひとつよくお考え頂きたいことがあります。それは、ご自分の発言の重さ、影響力の大きさについてです。

燃料価格や食料価格の値上がりなど、物価上昇で家計が影響を受けている中、先月十二日、東京新宿御苑で開かれた「桜を見る会」で福田さんが「物価上昇はしょうがないね」と発言。ひんしゅくを買いました。

辞書を引くと「しょうがない」は「扱いようがなくて困る様子」。物価安定も首相の重要な仕事ですが、それを「しょうがない」と言う感性には絶句してしまいます。

首相は、言わば「日本株式会社」の社長。社長の発言や姿勢は会社全体に及びます。現に、官僚組織にも悪影響が出ています。

例えば、経済産業省の事務次官(つまり、経済産業省のトップ)。講演で「個人投資家はバカで、浮気で、無責任」と発言。国会でも問題になっています。安定株主の増加を望む企業の立場に立って発言したということでしょうが、それにしてもヒドイ。皆さんの中にも株投資を行っている人もいると思いますが、まったく無節操な発言です。

さらに、航空自衛隊の幕僚長。名古屋地裁でイラク派遣が憲法違反という判決が出た後の記者会見で、「判決をどう思うか」と聞かれて、「そんなの関係ねぇって感じですね」と発言。やはり、国会で問題になっています。自衛官は広い意味では行政官。言わば、行政が司法の判断を「そんなの関係ねぇ」と言ったのですから、もうメチャクチャ。 「お答えする立場にはなく、私たちとしては粛々と職責を果たすだけです」と回答するのが正しい対応です。

しかも、経済産業省事務次官と航空自衛隊幕僚長はいずれも本人は国会に出頭せず、政治家(大臣、副大臣、政務官)が弁明や擁護の答弁に四苦八苦。「日本株式会社」はかなり変ですね。社長である福田さんには、会社全体に悪影響が及んでいることをよく自覚して頂きたいと思います。

kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban