耕平さんかわら版   第76号(平成20年10月)

皆さん、こんにちは。秋本番です。朝晩は冷え込む日が多くなりましたので、くれぐれもご自愛ください。

さて、先月から世界の株価が暴落。世界恐慌の再来が懸念されて大騒ぎになりました。先々週の週末にG七(先進七か国)幹部の会議が開催され、緊急対策を決定。その後も、欧米各国で銀行に公的資金(税金)を投入したり、日米欧の中央銀行がドルが足りない銀行や証券会社には無制限(無尽蔵)にドルを供給することなどを発表。とりあえず金融危機という大ケガによる大量出血を止血した格好です。

出血が止まった、あるいは少なくなったことは良かったと思いますが、ケガ自体が治った訳ではありません。

老後の蓄えや退職金を株や投信で運用し、多額の含み損を抱えた方が多いことでしょう。ケガをして出血したのは、銀行や証券会社だけではなく、個人(国民)も同じです。また、銀行や証券会社と取引をしている企業も迷惑を被っています。

金融商品に投資をすること自己責任。自動車を運転したり、街中を歩くのと同じです。つまり、「交通ルールを守ってください」「守らないで事故に遭った時は自己責任」「違反をしたドライバーは罰せられ、信号無視の歩行者も十分には保護されません」ということです。

しかし、今回の金融危機は普通に運転や歩行をしていた時に突然やってきた大地震と一緒です。だからこそ、銀行や証券会社に公的資金(税金)を投入することにも一理ある訳ですが、国民や企業は「放ったらかし」では困ります。国会で十分に議論し、万全を期したいと思います。

それにしても、麻生首相には少々苦言を申し上げておきます。三日の金曜日に米国議会で銀行や証券会社の救済に公的資金(税金)を使うことを認める金融安定化法が成立。しかし、その後も株価が続落。四日、五日の週末は各国首脳がそれぞれ対策に頭を悩ませていた中で、麻生首相は赤いポロシャツを着てゴルフの「打ちっ放し」の練習。テレビニュースの映像を見て驚きました。

こういう時は、官邸に関係当局を集めて対策を練るのが首相の仕事。緊張感と責任感が足りません。国民と企業と対策を「放ったらかし」でゴルフの「打ちっ放し」では困ります。麻生首相には、赤いポロシャツではなく、レッドカードを贈ります。

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