耕平さんかわら版   第83号(平成21年5月)

  皆さん、こんにちは。この原稿を書いている今日は五月十六日。民主党の新しい代表に鳩山由紀夫さんが選ばれました。

 これで、まもなく行われる総選挙の「顔」が、民主党は鳩山さん、自民党は麻生さんに決定。

 どちらが日本の抱えている問題を国民の皆さんの立場に立って解決できるのか、今度は国民の皆さんにご判断頂くことになります。

〔中身が問題〕 問題を解決するために予算を編成し、政策を実行するのが政府の役割。しかし、一九九○年頃のバブル崩壊以降、どうもそれがうまくいっていないようです。

 経済は低迷、生活は厳しさを増し、治安は悪化。昔に比べると社会は乱れています。

 そうした中で、国会では今年度の補正予算を審議中。先月から八十八兆円の当初予算がスタートしたばかりですが、早くも過去最大十五兆円の補正予算です。

 当初予算の執行は急いでも半年以上かかります。したがって、ふつう、補正予算の編成は秋頃。今回はずいぶん早い補正予算です。

 しかも、昨年秋に麻生さんが首相になってから既に四回目の予算。全ての財源は国民の皆さんの税金ですから、効果的で意味のある予算にしてほしいと思います。

 残念ながら、そういう視点から考えると今回の補正予算の中身は問題だらけ。

 象徴的なのが東京お台場に建設する「アニメの殿堂」。建物が百十七億円、中身もいれると約二百億円の予算です。

 その一方、財政事情が厳しいという理由で先月から生活保護の「母子加算」が廃止されました。年間の予算削減額は約二百億円。

 「アニメの殿堂」と「母子加算」。これらの優先順位を適切に判断するのが政府の役割ですが、どうも腑に落ちない判断です。

 しかも、補正予算の財源はほとんどが国債発行(借金)。財政事情が厳しいといって「母子加算」を削減する一方で、借金を増やして「アニメの殿堂」を建設するようでは、日本の抱えている問題を解決するのは難しいと思います。

 このほかにも、補正予算の中身は問題だらけ。高級官僚が天下っている独立行政法人、公益法人等に対して約七兆円も予算をつけています。こういう予算を続けていることが、国民の皆さんの生活にとってマイナスになっています。

〔マゴマゴしてられません〕 さて、鳩山さんのおじいさんは元首相の鳩山一郎さん。かつての民主党総裁です。一方、麻生さんのおじいさんも元首相の吉田茂さん。かつての自由党総裁です。これも何かの因縁ですね。

 あと四か月以内に総選挙が行われます。ふたりの元首相のお孫さんである鳩山さんと麻生さん。日本の再生に向けてマゴマゴしている暇はありません。

 僕は鳩山チームの一員として、麻生チームに正々堂々と論戦を挑んでいきたいと思います。頑張ります。


kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban