耕平さんかわら版   第106号(平成23年4)

 皆さん、こんにちは。すっかり暖かくなりましたが、まだまだ朝晩は冷え込む日もあります。くれぐれもご自愛ください。

 東日本大震災が発生してからひと月半が過ぎました。被災者の皆さんは辛く、不自由な生活を続けています。被災者の皆さんのために、それぞれのお立場で可能なことに是非取り組んでください。

 困った時はお互い様。日本人が本来持っている助け合いの精神を十分に発揮する局面です。よろしくお願いします。

 四月二日(土)、三日(日)、僕も厚生労働副大臣として岩手県釜石市と宮古市に入り、避難所をお見舞いするとともに、現地の自衛隊員、医療介護関係者、労働局・ハローワーク職員の皆さんの激励に伺いました。

 実際に見た津波被害の凄まじさは、まさしく筆舌に尽くし難い状況です。「どうしたらここまで破壊することができるのか」と不思議に思えるぐらいの凄まじさ。自然の威力を目の当たりにしました。被災地の復旧、復興に全力を尽くします。

 津波は原子力発電所の事故も引き起こしました。緊急事態に直面した時の原発の鉄則は「止める」「冷やす」「閉じ込める」。今回の地震・津波では、原子炉を「止める」ことはできましたが、燃料棒を「冷やす」ことができなくなりました。

 その原因は、津波によって冷却設備が破壊されたり、波にさらわれたからです。自然の威力はここでも恐るべき威力を示しました。

 その結果、原発から放射性物質が放出され、野菜、牛乳、水道水、魚介類等に影響が及びました。

 日本ではこれまで、食品や飲料水に対して放射性物質に関する規制は存在しませんでした。これほどひどい原発事故が起きることを想定していなかったからです。

 そこで、厚生労働省は三月十七日に放射性物質に関する暫定規制値を公表し、検査を始めました。この暫定規制値は専門的・国際的な検討機関のチェックを受けた内容です。

 規制値を超えた食品や飲料水は出荷制限や摂取制限をしています。したがって、市場やお店に並んでいるものは安心できる商品です。風評被害で苦しんでいる産地の皆さんを助けるためにも、今までどおり普通に買い物をして頂ければ幸いです。

 困った時はお互い様。頑張ろう日本。僕も全力で頑張ります。


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