耕平さんかわら版   第109号(平成23年7)

 皆さん、こんにちは。梅雨も明けて、本格的な夏到来。猛暑が続いていますので、熱中症にかからないように気をつけてください。

 「節電熱中症」という言葉も生まれました。福島第一原子力発電所事故の影響に加え、各地の原子力発電所の再稼働について議論百出のため、全国的に節電が行われていることはご承知のとおりです。

 節電に気を遣うあまり、暑くてもクーラーを使わずに我慢していると、知らないうちに意識が朦朧(もうろう)として熱中症にかかることを「節電熱中症」と呼んでいます。

 たしかに節電は必要です。しかし、健康優先、健康第一で対応してください。首に濡れたタオルやハンカチを巻くだけでも、熱中症予防策として効果があるそうです。是非お試しください。

 クーラー以外の部分で節電できる工夫はたくさんあるはずです。家庭や事業所、商店で、テレビをつけないようにするだけでも相当の効果があるようです。テレビ局も日中の放送自粛に交代で取り組んでくれるといいですね。

 今年の夏は、クーラーを適度に効かせた部屋で、読書をしてはいかがですか。これまでの日本のこと、これからの日本のこと、今後のエネルギー政策のあり方、日本人や自分自身のライフスタイルや生活習慣のこと。そして、生きるとはどういうことなのかということ。

 地震や津波による約二万人の犠牲者の皆さん。三月十一日の朝、その日の夕方に自分の人生が終わると予感した人は、当然ひとりもいなかったでしょう。改めてご冥福をお祈り致します。

 「人はいかに生きるべきか」「人生とは何か」「支え合うということはどういうことか」。いずれも深遠な問題ですが、今の日本は、そういうことを沈思黙考することが必要な局面です。親しい人と話し合ってみることも、新たな気づきにつながるかもしれません。

 今年の表面(弘法さんかわら版)のテーマは「日本への仏教伝来と聖徳太子の生涯」。日本での仏教普及の功労者である聖徳太子も「人はいかに生きるべきか」「人生とは何か」「支え合うということはどういうことか」を自問自答し続けた生涯であったようです。

 新盆、旧盆にあたり、東日本大震災の犠牲者のご冥福を祈りながら、静かに考え、心を整える夏にしたいと思います。


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