耕平さんかわら版   118号(平成24年04

 皆さん、こんにちは。花祭り(お釈迦様の誕生日)の四月八日も過ぎ、早いもので新緑の季節。とは言え、まだまだ朝晩は冷え込む日がありますので、お風邪などひかぬように、くれぐれもご自愛ください。

 花祭りの二日前、四月六日に平成二十四年度予算が成立しました。しかし、歳出予算のみ。歳入予算案の審議はこれからが本番です。

 内閣府副大臣時代に起案した総合特区制度。これからの日本の経済、産業、社会をリードしていくための「特区」を創造する取り組みです。国際戦略総合特区は全国で七か所。愛知・岐阜は航空宇宙産業総合特区に認定されています。

 七つのうちのひとつは筑波。早くから科学研究の拠点となってきましたが、さらに頑張ってもらわなくてはなりません。

 先日、僕が主催する総合特区を推進するための会合に、筑波大学の山海(さんかい)嘉之先生に来ていただきました。山海先生は、福祉用具として活用されている介護ロボットの第一人者。ロボットスーツはHAL(ハル)と命名されており、世界でも注目を浴びています。HALの実演も見せていただきました。「スゴイ」のひと言に尽きます。

 まるでSFの世界ですが、そういう科学技術や製品がドンドン実用化されるように支援していくのが総合特区の役割。しかし、そのためには、政治や行政のみならず、関係企業や金融機関など、多くの関係者がサポートしていかなくてなりません。

 日本の社会は、ややもするとそうしたサポートに積極的ではなく、山海先生の介護ロボット技術も欧米諸国に流出する懸念があります。

 手術ロボット「ダビンチ」も、日本の技術が流出し、結局、欧州から逆流するかたちで日本に入ってきました。「ダビンチ」に使われている基礎技術の多くがメイド・イン・ジャパン。残念なことです。

 科学立国を追求していくことが、結果的に日本のこれからの輸出を支え、国民生活をさらに進化させていきます。そういう方向を目指して、引き続き頑張ります。

kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban kohei -san kawaraban