耕平さんかわら版   130号(平成25年4月

 皆さん、こんにちは。もうすぐゴールデンウィーク。それが過ぎると初夏。早いですねぇ。

 かつての大相撲の人気力士、高見山大五郎。現役時代も引退後も人気者でコマーシャルに引っ張りダコ。ふとんのコマーシャルでの「二倍二倍、二枚二枚」の台詞はブームになりました(これをご記憶の方は中高年以上です)。

 さて、いきなり話は変わって黒田総裁による日銀の金融政策。「異次元」緩和と言っているようですが、キーポイントは「トリプルツー(三つの「二」)」。お金を二倍バラまいて二年で物価を二%上げるそうです。

 「二倍二倍、二年二年、二%二%」という高見山バリの台詞を黒田総裁がアクションつきで話せば、きっとブームになることでしょう。

 「トリプルツー」は金融・証券・為替などの市場関係者にバカ受け。株価は高騰、為替は円安。結構なことです。

 この絶好調、ずっと続いてほしいものです。しかし、実際のところ、この絶好調はいつまで続くのでしょうか。

 「ゼッコーチョー」は元巨人の中畑選手(現横浜ベイスターズ監督)の決め台詞。しかし、「ゼッコーチョー」がずっと続くことはなかなか難しく、往々にして「スランプ」に陥ります。「トリプルツー」がそうならないことを祈ります。

 黒田総裁は一〇日、報道各社のインタビューを受けて「二%達成に自信」「異次元緩和は持続力がある」「バブルの恐れはない」と発言。自信満々の舵取りに敬服します。

 しかし、根拠のない発言は「期待」を醸成することには役立ちますが、「期待」どおりにならなかった場合の「スランプ」をかえって深刻化させます。

 辛い股割りの稽古に涙を流し、「目から汗が出た」との名言を残した高見山。四つ相撲が苦手で、師匠・高砂親方も「プッシュ、プッシュ(組まずに押せ)」と指導。

 「二枚二枚、二倍二倍」の高見山の化粧廻しに書かれた英語が「Go for broke(当たって砕けろ)」。元々はハワイ出身者が大勢在籍した第二次世界大戦時の米軍日系人部隊のスローガンです。

 ぶちかまして一気に前に出る破壊力抜群の取り口。しかし、「二倍二倍、二年二年、二%二%」の「異次元」緩和が「Go for broke」では困ります。

 国会でしっかりと議論していきます。

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