われます。つまり、FTAに関連して為替政策の議論をしようとすれば、その延長線上で経済政策全般の議論を避けて通れないと言うことです。

FTAの流れを源流とするEUは、とうとう通貨統合(ユーロの創設)までしました。各国に財政赤字抑制の義務を課したり、事実上、加盟国の経済政策の主権を超越した国家として機能し始めているのです。

日本や中国がアジアを中心としたFTAを推進しようとするならば、国家主権の領域に属する経済政策や財政制度に関しても、将来的には共通の仕組みやルールを作る必要があるでしょう。

そうした意味では、WTOもFTAも最後は同じ海(統合された